ゲームソフト ★『東脳』『中天』★ ヒット作「東脂」に続く佐藤理の第2弾作品「中天」 マルチメディアアーティストの佐藤理が、昨年発表したMacintosh用のアドベンチャーゲーム「東脳」(とんのう)は、各方面で高い評価を受けた作品。東洋思想の輪廻転生をモチーフとし、アジア文化を題材にアーティスティックな世界を築いたソフトとして話題になった。今回この「東脳」の続編として、ソニー・ミュージックエンタテインメントから、第2弾「中天」(ちゅうてん)が発売される。 とはいっても、このシリーズを知らない人に、“とんのう” ダ!“ちゅうてん” ダと、言っても、「中華料理の名前かな?」と誤解されかねないので、もう少し詳しく説明しておこう。「東脳」はアジアの神話や中国の伝承を巧みに取り入れたアドベンチャーゲームで、先に述べた輪廻転生の「9回死んで9回生まれろ」という思想をそのままゲームシステムに採用したもの。いわば、アジアの文化の断片をかき集めて、ごちゃまぜにしたような物語世界を、卓越したCGグラフィックと緻密なゲームシナリオによって体験していくことができるソフトである……。と、説明したところで具体的にはさっぱりわからないだろう。そう、このソフトの最大の特徴は「言葉で言い表しにくい」ということなのだ。とにかく、一度自分の目で見てみないとイメージをつかめない。今回の「中天」の発売ではもちろんWiudows[sic]版も発売、さらに、これまではMacintosh版しかなかった「東脳」のWiudows[sic]版も同時発売されるので、SFオリエンタルワールドのワン、ツーで揃い踏みとなるわけだ。 このソフトに挑戦してみるならば、まずは「東脳」制覇を成した後で、「中天」に挑むのが筋というもの。「東脳」は地上を舞台にした物語。そして、「中天」は「東脳」での冒険から戻ってきたリン(プレイヤー)が、今度は舞台を宇宙に移して活躍する。日の宮“タイヤン”、月の宮“ユイイン”、星の宮“スインシン”。この3つの三角世界=中天を、漆黒の空間チュイヘイから守ることがその使命だ。このような宇宙を舞台にしたオリエンタル・サイエンスフィクションというまったく新しい着想で描かれる「中天」。独特のキャラクターデザインやアーティスティックなCGグラフィックもあわせ、興味をそそられる作品だ。 なお、「東脳」「中天」のオリジナル・テクノCD「EQUAL」も同時発売(2,800円・税込)される。 制作:アウトサイドディレクターズカンパニー販売:ソニー・ミュージックエンタテインメント(TEL 03-3475-7350) 価格:「東脳」「中天」ともに7,800円(税別) 発売日:10月21日